実印とは?実印を使う目的とその大切さ
実印を購入した人の話を聞くと、相場は15,000円から50,000円が多く、他の印鑑よりもお高め。特に、実印は印鑑の中でも特別な存在として扱われています。
そんな実印の意味や必要となってくる場面、そこに込められた実印の大切さを知ると、特別な存在として扱われる理由が見えてきました。
■実印とは?印鑑における実印の大切さ
印鑑と一言でいっても、実印に銀行印、認印など種類は様々あります。値段も100円ショップで販売している三文判から、文房具屋さんでも購入できるシャチハタ印、10万以上もする高級な印鑑まで金額もピンキリです。
その中で、実印では他にはない特徴を持っています。
それは、法的効力を持って本人の信用度を高める証となる点です。
自分の住んでいる市区町村で印鑑登録を行うことで、実印はその効果を発揮します。承認を受けたら印鑑証明も発行することができるため、印鑑証明と実印を持った人は、初対面や第三者の相手に対しても「本人である証明」の信用度を高めることができるのです。
登録は1人1本。一度登録すれば、自らの意思や紛失による変更をしない限り、実印としての効力は持続します。
そのため、特に実印は不正な偽造を防ぐ、何年たっても長く使うことができる、というのが大切になってきますね。
銀行印や認印と比べると、相場の値段が高くなっているのはこのためです。
■実印が必要になる場面とその意味
実際に実印が必要になってくる場面をいくつかまとめてみました。
- 車の購入や名義変更、売却や廃車手続き
- 住宅の購入や住宅ローンの申し込み
- 相続の手続きや保険金の受け取り
- 借金の申し込みや連帯保証人
- 生命保険や自動車保険といった保険の契約
- 土地の売買や抵当権の設定
実印が必要になるときを見比べると、どれも大きな金額が動いたり大事な契約が行われる時ばかりです。そのため「その場限りの小さな買い物」というよりは「これから長いお付き合いを続けていく、大きな買い物」といった印象を抱きますね。
だからこそ、本人が本人である証として実印が用いられます。
これらの場面では、あわせて印鑑証明を用意することがほとんどです。
本人、実印、印鑑証明の3つを揃えることで、本人の信頼度を確認するのに役立ってきます。
実印が必要になる場面やその意味を知ると、他の印鑑と比べて特別な存在になるのも納得できますね。
■実印を用意するなら覚えておきたいこと
実印の意味や大切さを知ると、やはり長く使う大切な1つを用意したいと感じます。印材と言われる印鑑の素材は、耐久性や耐食性に優れたものを。
そして、サイズは一般的には8mm以上25mm以内と決められているので、他の印鑑とまぎらわしくない程度で捺印場所に収まる大きさが良いでしょう。また、書体では読みやすい楷書や行書よりも、お札にあるような篆書体(てんしょたい)といった一見読みにくいものがオススメです。
複雑な書体を選ぶことで、不正な偽造を防止する効果も生まれます。
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