会社銀行印とは?会社銀行印を作成するためのアドバイス
会社銀行印は、会社の設立でも用意するべき印鑑として紹介されることが多いですが、個人の銀行印と同じように作れば良いという訳ではありません。
会社銀行印の場合、取引の幅も増えるため、会社実印と同じように、しっかりと品質にこだわった印鑑を用意するのが大切です。
必要となる場面や、会社銀行印の作成に役立つアドバイスをまとめました。
■会社銀行印とは?
会社銀行印とは、個人の銀行印と同じように銀行預金の支払いや口座振替など、銀行業務で使われる印鑑のことを指します。
銀行をはじめとした金融機関では、口座を開設する際に印鑑が必要となってきますね。それは、本人確認の意味を持つ大切な役割を持っています。今では、キャッシュカードでお金を下ろすほうが多いという人もいますが、この場合は、カードと暗証番号が本人確認となってきます。
窓口ならば、通帳と印鑑を用意することで、本人確認を行っているのです。口座振替やクレジットカードの申し込みでも、引き落としは口座から出金するので、銀行印の捺印をして本人確認を行っています。
会社銀行印もこれらと同じように、銀行での入出金取引をするのに使われます。
■会社銀行印が必要となる場面とその大切さ
銀行印では口座開設や、出金、口座振替などで使うことで本人確認の証として使われていると紹介しましたが、会社銀行印では他にも必要となる場面がでてきます。
法人の場合は、当座預金を開設することもできるため、小切手や手形の振り出し、裏書などで会社銀行印は必要となってきます。
当座預金は、個人が持つ口座とは違い通帳もありません。支払いを行う際には、基本的には小切手や手形を用いて行います。そのため、当座預金の支払いの意味を込めて会社銀行印が使われるのです。
また、融資の際には、会社銀行印と会社実印を用意することがあります。
少し複雑になってきますが、これも口座振替や引き落としと同じイメージを持つとわかりやすいでしょう。融資の返済も同じように、口座から出金をして支払っていくため会社銀行印が必要です。
更に、会社としての本人確認を込めて会社実印が必要となってきます。使う場面は同じでも、その意味は変わってくるのですね。
■会社銀行印を作成するなら「会社実印との違い」を意識するのがポイント
会社銀行印を作成するなら「会社実印との違い」を意識するのがポイントになってきます。会社実印と同じように長く大切に使うものだからこそ、品質にこだわった印鑑を作成しましょう。
素材の決まりはありませんが、金融機関では印影により本人確認を行っています。欠けてしまった印鑑により印相違とみなされてしまうことのないように、耐久性に優れたチタンや柘植、白樺などがオススメです。もちろん、不正な偽造を防ぐのも大切なので、安価な大量生産で作られたものではなく、唯一無二の印鑑を作成するのが良いでしょう。
会社銀行印の形やデザインは、天丸タイプや丸寸胴タイプなど丸印影の印鑑が一般的です。
会社実印と同じように、外側の回文部分に「会社の正式名称」そして、中央の円部分である中文に「役職や肩書名」を施します。
会社実印と同じ形やデザインにしていることが多いですが、安全面を考えるならやはり使い分けが大切です。
会社銀行印のサイズは、一般的に会社実印より一回り小さめのサイズを選ぶことで、見分けやすくなり便利です。会社実印は18mm~21mmが人気のため、会社銀行印はそれよりも小さめの16.5mm~18mmがオススメとなってきます。
銀行の出金や書類作成で捺印する欄にもおさまりやすく、使いやすさとしても便利なサイズですね。
書体では不正な偽造を防止するために、やはり複雑な書体が良いでしょう。会社実印と同じように「篆書体(てんしょたい)」「印相体」などを選ぶのがオススメです。
物を販売する商売を目的とした会社なら、商売繁盛の開運を考えて、印相学や八方位で考えられた「吉相体」を選ぶのも良いでしょう。
◆個人実印を作成する場合は、こちらの記事をチェックしてみてください。
実印 作成するなら知っておきたい大切な3つのお話