会社角印とは?会社実印との使い分けはどこにある?

会社角印は、会社設立にあたってぜひ用意したい印鑑の一つともいわれています。

個人でも使う実印や銀行印と違って聞き慣れない種類の印鑑ですが、会社角印とは、一体どのような意味を持つ印鑑なのでしょうか?それは、会社角印の使い道や目的から答えが見えてきます。

会社角印の大切さや、作成をするときに役立つアドバイスもご紹介します。

■会社角印とは?

会社角印とは、会社印や社印とも呼ばれることがあり、会社をあらわす印鑑のことを指します。

認印として併用をしている会社も多く、個人の印鑑と比べるなら認印をイメージすると良いでしょう。

会社実印では登記にともなって印鑑登録をした印鑑を指し、また会社銀行印では口座開設や小切手、手形の振り出しといった銀行取引で使われる印鑑を意味します。

会社角印は、これらと使い分けをされた、一般事務で多く使われる印鑑です。どちらかというと、経営者本人よりも、経理部門や決済部門など従業員や社員が使うことの方が多いですね。

裏を返せば、それだけ対外的に人目につきやすい印鑑といえます。認印と聞くと、実印に比べ「安価である程度使いやすいものならば大丈夫」と思ってしまいがちですが、会社角印の場合は、会社実印や会社銀行印と同じように、会社の信頼性を表現できるような質の良い印鑑を用意するのが大切になってきます。

■会社角印が必要となる場面とその大切さ

会社角印は、一般事務での使い道が多く認印として使わる事が多いです。例えば、見積書や契約書、そして請求書や領収書など、印鑑証明を一緒に用意する必要がない程度の書類作成や捺印で使われることが多いです。

また、官公庁の提出書類でも印鑑証明が不要の提出書類があります。この場合も、会社角印で捺印し提出することができます。

個人の認印をイメージすると、インク内蔵型のシャチハタ印や宅配便の荷物受取…といった、身近で使う印鑑が浮かんでくると思いますが、会社角印の場合には、会社として取引先企業や官公庁に提出する書類に使われます。

そのため、会社の実印や銀行印と同じように会社を代表する印鑑というのを覚えておきましょう。

■会社角印を作成するなら「使い分け」「見られる印鑑」を意識するのがポイント

会社角印を作成するなら「使い分け」と「見られる印鑑」という意識を持ちながら選ぶのがポイントになってきます。長く大切に使い、対外的に目につく会社角印だからこそ、品質にこだわった印鑑を作成しましょう。

会社角印の素材

好きな印鑑の素材から自由に選ぶことができますが、やはり会社の印鑑となることを忘れてはいけません。大量生産された安価な素材や、摩擦や経年劣化に弱い素材は避けた方が良いでしょう。

アカネと呼ばれる柘植やチタン、水牛などは耐久性や耐食性に優れた高品質な素材なのでオススメです。

会社角印の形やデザイン

会社角印の形やデザインは、名前の通り四角い印鑑が使われるのが一般的です。会社実印や銀行印と見間違えることがないように、使い分けされています。

また、会社角印では従業員や会社員が使うこともあり、捺印の下には担当者名を記入することもあるため「株式会社○○之印」といったように、正式な会社名のみ彫刻されます。

会社角印のサイズ

会社角印のサイズも形やデザインと同じように、規定はなく好きなサイズを選ぶことができますが、21mm~24mmと代表者印の丸印より大きめのサイズがオススメです。

形にあわせて使い分けができるのに加えて、書類の捺印でも引き立ってきます。会社角印では、代表者印や銀行印よりも彫刻の見やすさを意識して、文字も大きめに注文することも多いです。

会社角印の書体

書体は一般的に不正な偽造を防止するため、代表社印や会社銀行印と同様、複雑な書体である「篆書体(てんしょたい)」「印相体」などが使われることが多いです。

ですが、会社角印の場合には、読みやすさも意識した「古印体」を選ぶのもオススメですね。

◆実印を作成する場合は、こちらの記事をチェックしてみてください。
実印 作成するなら知っておきたい大切な3つのお話

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