チタン印鑑が人気!とても深い3つの理由で選ばれていた
今、印鑑を作成するときに人気なのが、チタンを素材に使ったチタン印鑑。マット素材や鏡のようなツヤを出したもの、更には宝石やスワロフスキーのワンポイントをあしらったチタン印鑑など、種類はとても豊富です。
そんなチタン印鑑が選ばれる理由、調べて見るととても深い3つの理由が見えてきました。
■チタン印鑑とは?見た目がおしゃれでカッコイイ
チタン印鑑とは、お馴染みの金属素材「チタン」で作られた印鑑です。ですが、鉱石から金属としてチタンを取りだす技術はとても難しく、チタンの発見から金属素材として活用するまでに100年もかかったと言われています。
まだまだ希少金属として扱われていますが、軽くて強く耐久性に優れたチタンの強みは、印鑑の素材にピッタリだと利用されることになったのです。
やはりチタン印鑑の人気は、そのおしゃれでカッコイイ特徴的な見た目です。シルバーの色味であるチタンは洗礼された印象を与えるカッコ良さを持っています。
更に今では、カラーチタンやワンポイント装飾のチタン印鑑もあり、男性女性ともにおしゃれな印鑑として注目を集めています。
■見た目だけじゃない!高級品質の印材と並ぶクォリティ
チタン印鑑の人気は見た目だけではありません。医療現場でチタン合金が使われるように、人の汗による腐食やかぶれることもなく、錆びる心配もないため耐食性や耐久性もバツグン。
また、印鑑の素材で有名な木材や象牙素材と比べても、捺印の摩擦や経年劣化の強さは同じように優れています。まさに、高級品質の印材と並ぶクォリティとなっているのです。
ですが、チタン印鑑は彫刻も難しく専用の機械で彫刻を行った後、手仕上げでクセを出していくことで、唯一無二の印鑑を作り上げます。そのため、彫刻機械の用意が必要となるのに加えて、印材そのものが希少金属になってくるため、他の印材と比べるとチタン印鑑は少々高めの値段で販売されています。
高級品質で長く使えるものだからこそ、大切な印鑑にチタン印鑑を選ぶ人が増えているのですね。
■チタン印鑑を選ぶのは象牙問題に対する意識の高まりも
また、チタン印鑑を選ぶのには、もう1つ大切な理由があります。
それは、象牙問題に対する意識の高まりです。
天平時代を中心に美術工芸品を収蔵していた正倉院(しょうそういん)でも、象牙を素材にした工芸品があったように、まさに日本は象牙輸入国として有名でした。
それにより引き起こされたのは、不正輸入や密猟の増加です。特に最近では、象牙の調達や密輸は武装勢力の良い資金源と扱われていることも…。
実際、アフリカゾウやアジアゾウ(インドゾウ)は絶滅の危機にまで陥っています。
象牙の印鑑=高級印鑑といったイメージはいまだに強くありますが、やはりこれらの背景を知ると、今できるのは「象牙の需要を減らすこと」という意識を持ってくるものです。
象牙素材でないチタン印鑑を選ぶという理由には、このような背景も隠されているのです。
チタン印鑑が人気の理由は、見た目や品質に加えてふかい社会問題の意識まで様々あります。ですが、チタン印鑑を使っていくことは、人にも地球にも優しいことに繋がっていくのかもしれませんね。
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